今回の帰省が決まったときから、おかんがものすごく楽しみにしていたらしい土曜日。
曰く、「アタシ久しぶりにやまめの郷※に行きたいわぁ」。
久しぶりに、といわれてもこちとら行ったことがないので果たしてそこに何が待っているのかまったくわからないのだが、とにかくおとんと3人で出かけることに。のだが。
高速(多分)を降りて15分、このまま進んで大丈夫かと心配になるような山道をうねうねと進んだ先に見えたのは、チェーンの張られた駐車場。人気(ひとけ)ナッシング。や、休み?
これ以上ないくらいの落胆の中、とりあえずなんか食べようということで車を降りる。
ちなみに、やまめの郷というのは釣堀があって、釣った魚をBBQできるような場所らしい。
閉まってたのでよくわかりません。普段は土日しか営業してないらしい。
で、そのやまめの郷からほんのちょっと下ったところ、水車村の前にて。
川と水車とかやぶき屋根、走る子供と犬。なんだろうこの絵に描いたような夏休みっぷり。
ニッポンの原風景ってやつでしょうか。不便を承知で、田舎暮らしが羨ましくなる。
水車むらの目の前の
自然食かふぇ「たろべえじゅ」さんでランチ。
本当は完全予約らしいのだが、知らなかったのをいいことに飛び込みで無理矢理入れてもらう。こちらの料理は肉も魚もまったく使ってないそうで、芋だったり豆だったりが様々な形に化けてお皿の上に。食べると体に優しいのがとてもよくわかる。殆ど味付けされてないのではないかと思うくらい薄味なのに味のバリエーションがものすごいのはすべて素材の味ってやつなのだと思うと、普段私は一体何を食ってるんだろうと反省しきりであります。
ランチバイキング、1500円。絶対また来よう〜。
たらふく食べたのに3時間もしたらものすごいお腹がすきました。野菜ばんざい。
で、本日のメインイベント、旧友に会う。
中学時代に日がなつるんでいた友人、部活が違ったりで高校ではほとんど一緒にいることがなくなってしまった2人とは、その後丸2年とか平気で連絡を途絶えさせたりしていたのですが、個別には連絡してたり最近ではSNSで再会したりして、じゃあ久しぶりにみんなで飲もうということになり、今日。正直な話、飲酒がおおっぴらに出来る歳になってから飲むのはこれが初めてではないのか、というくらいの久しぶりぶり。
そしてこれまた十何年ぶりかという友人を交え、その友人のママりんのお店に集合。
彼女は小学校高学年での転校生だったのだが、知り合って以来まあ本当にあきれるほど毎日、どちらかお互いの家に通いつめて遊んでいたのであります。そんなわけで、店に入るなり「けけら〜!!!(注:中学時代の渾名)」とママりんにハグされる。「みんなで行くよ〜」とうちのおかんを通じて連絡してもらったのに、ひとつ頼み忘れていてシマッタと思っていたママりん特製もんじゃ焼き(激ウマ)が言わずとも出てきたときにはもう感動でした。むふー、おなかいっぱい。
しょうもないことで一日中笑い転げていたあの頃と同じように、しょうもないことをしょうもないふうに、会話の主導権もなにもかも、まったく変わってないのがなんだか可笑しくてたまらない夏の夜でした。もうひとりふたり、この輪の中に加えたくてしかたがない顔があるのだけれど、またの機会で会えるといいなぁ。