只今(8/2現在)、この頃の日記を記憶を頼りに一生懸命埋めていて、これは是非書かねば、と思ったある出来事を思い出したのですが、どうもいつのことだか思い出せない。
いや正確には、もしそれが本当にこの日のことならば、え?ありえない!と思うような
到底信じられない状況なわけで、・・・でもこの日以外に考えられないしなぁ。
今回のチラシをよく見ると『舞台製作:さる工房』と書かれています。いつもは『衣裳:さる工房』なんですけども、今回は舞台製作!じゃあ、衣裳は誰がやるのか?まあ書いてないだけでこれまたさる工房なんですけども。ちなみにさる工房ってのは私の屋号ですけども。
さる工房は追い込まれないと能力を発揮しないので、ここ最近は衣裳製作が小屋入りまでに終わったことがありません。稽古場最後の通しで衣裳パレードが出来てたころが懐かしい。
さる工房はとにかくイメージだけでものを言うので、材料の布を買出しに行くのは早いのですが、その後細かいデザインを決めて、パターンを切り出すまでに恐ろしく時間が掛かります。逆に言えば、実際に縫い合わせたりするのにはそこまで時間は掛からない。でまあこの日、小屋入り前最後の土曜日に初めて、朝っぱらから鼻歌など歌いながらミシンを出したわけですが。
ん?んんん?か、カバーがないっっ!!!←絶叫
ミシンの、下糸ボビンの水平釜のとこの、あの透明なちっこいカバーがないわけですよ。
そこらじゅうひっくり返せども、当然のように見つからず。どーどどど、どうしたら!?
ミシンなんて販売チャネル次第な商品のパーツ、そうそう簡単に手に入るわけがない!
実際、購入店はもう存在しないし!しかも今日は土曜日だし!作業間に合わないし!
半狂乱になりながらネット検索するも特に光が射すこともなく、既に冷静さのかけらもなくなった脳みそが『最悪ミシン買うしかないか』(←ものすごい飛躍ですが、実際そのくらいのパニック度)と考えていたその裏の『なにかで作った方が早くね?』とあばれんぼう振りを発揮した片隅の思考に気付く。そうだそうだ。どうせ今日はもう絶対手に入らないし。
布たちの隙間に、先週いなくみに買ってきて貰ったはさみ(前回の公演を経て、こともあろうに裁ちばさみを紛失、やっぱり作業直前に気付く)が入ってたプラケースがありました。
とりあえず幅で切りました。
厚みがないので折りました。
セロテープで貼りました。
あんなにパニックになったのが恥ずかしくなるくらい、
何事もなく作動。
冒頭で信じられない、と言ったのは、初ミシン作業が
小屋入り4日前だったという恐ろしい事実です。
そんなわけでミシンを踏みまくる日々、開始。
※追記※
正式名称は『針板ふた』というらしい。ヘンな名前。さすがミシン業界。